関関同立専門塾マナビズムは産近甲龍・国公立志望にも対応している?滑り止めの考え方とは
更新日: (公開日: ) COLUMN
国立大学を視野に入れつつ、「産近甲龍」や「関関同立」といった有名私立大学を目指している受験生は意外に多くいます。
志望校と滑り止め校のバランスを取るのは難しく、「志望校に全力を注ぐべきか、それとも滑り止めにも力を入れるべきか」と迷っている方も多いはずです。
本記事では、関西の主要私立大学を中心に、滑り止めの選び方や併願のメリット・デメリットを詳しく解説します。
さらに、同志社大学や近畿大学の比較など、具体的な情報も盛り込んでいますので、受験戦略立てに役立つヒントが必ず見つかるはずです。ぜひ最後までご一読ください。
マナビズムは産近甲龍・国公立志望にも対応している?
マナビズムは、関関同立専門塾(関西大学、関西学院大学、同志社大学、立命館大学)として知られていますが、実は国公立大学や産近甲龍といった中堅私大の受験対策にも対応しています。
そもそも国公立大学の受験では、科目数の多さが特徴的です。そのため、逆算した綿密な勉強計画と各科目へのバランスの取れた時間配分が非常に大切です。
マナビズムでは、この点を踏まえたコンサルティングを提供し、生徒1人ひとりに最適な学習戦略を立てるサポートを行っています。滑り止めや併願においても同じです。
共通テストは一発勝負の性質上、授業を受けるだけや「分かったつもり」の状態では合格は難しいものです。マナビズムのゼミでは、毎週の確認テストと丁寧な解説を通じて、確実な理解と知識の定着を図っています。
産近甲龍・女子大などの中堅私大に対応
毎年のように国立志望、関関同立志望の生徒が併願で産近甲龍も受験しているため、これらの大学に対する十分な知見と対策ノウハウを蓄積しています。特に近畿大学に関しては、「近畿大学」専用の大学別対策講座を設けており、きめ細かな指導を行っています。
もちろん、京都産業大学、甲南大学、龍谷大学に関しても、「中堅私大対策講座」において大学別・科目別の対策が可能です。さらに、マナビズムには産近甲龍や女子大などの中堅私大を第一志望とする受験生も多く通っています。
関関同立専門の指導はもちろん、国公立志望者が併願・滑り止めで選んだ産近甲龍の受験対策にも対応しています。まずは、お子さんを含めてぜひご相談ください!
そもそも国立志望者や関関同立志望者の滑り止めは?
関西の有名私立大学、いわゆる「関関同立」を目指す受験生、また国立志望にとって、万が一に備えた大学選びは大切な課題となります。
多くの受験生が、「産近甲龍」と呼ばれる大学群を候補に挙げますが、これらの大学も油断できない難しさがあります。
まず、以下の表で関関同立と産近甲龍の偏差値を比較してみましょう。
大学名 | 偏差値 | 特徴 |
---|---|---|
関西大学 | 52.5〜62.5 | 英語はマーク式で英作文・和訳なし 国語は古文・現代文とも該当箇所に傍線部なし |
関西学院大学 | 55.0〜62.5 | 英語の対策が特に重要 英語以外の科目は標準的な難易度 |
同志社大学 | 57.5〜65.0 | 関関同立の中で最も難易度が高い 英語は長文、英会話、英作文、英文和訳がメイン 文法問題がない |
立命館大学 | 52.5〜62.5 | 社会/数学が特に難しい 英語はマーク式で長文、英会話、文法問題がメイン 古文の長文が非常に長い |
近畿大学 | 42.5〜60.0 | 公募推薦入試の難易度が高い 浪人生も受験可能 評定は関係なし |
京都産業大学 | 42.5〜52.5 | 現役生のみ受験可能 「総合評価型」と「基礎評価型」の2パターンあり |
甲南大学 | 47.5〜55.0 | 志望理由書と自己推薦書が必要 英語に自由英作文あり |
龍谷大学 | 42.5〜55.0 | 一浪まで受験可能- 様々な受験方式あり(英検利用など) 調査書の有無はあまり影響なし |
注:偏差値は学部によって幅があるため、おおよその範囲を示しています。
この比較から分かるように、産近甲龍は関関同立と偏差値がそれほど離れていません。そのため、単純に滑り止めとして考えるのは適切ではないといえます。
実質的なライバルは偏差値61〜65程度の高校生たち
産近甲龍に合格する可能性が高いのは、偏差値61〜65程度の高校生です。これらの高校の生徒たちは、通常これらの大学を第一志望にはしません。しかし、結果的にこれらの大学に進学するケースが多いのです。
つまり、産近甲龍を受験する際の実質的なライバルは、偏差値61〜65程度の高校生たちということになります。このようなライバル層を正確に把握することが、効果的な受験対策につながります。
自分のライバルを適切に見極めた上で、現在の自分に必要な学習内容を週単位の計画に落とし込み、着実に実行していくことが大切です。このような地道な努力が、最終的な合格につながるのです。
では同志社大学志望であればどうか?偏差値では滑り止めになりそうではありますが、実は違います!その部分を次に解説します!
滑り止めとしての同志社大学・近畿大学を比較
国立大学や関関同立の滑り止めとして産近甲龍を考える受験生は多いですが、単純に偏差値だけで判断するのは危険だとお伝えしました。
そこで、同志社大学と近畿大学を例に、両校の特徴を比較してみましょう。
同志社大学が一番高く、京都産業大学が一番低い偏差値となっていますが、近畿大学は関西大学・関西学院大学・立命館大学とほぼ同水準の偏差値であり、単純な滑り止めとして考えるのは適切ではありません。
以下の点から、両大学を詳しく比較します。
- 出題傾向
- 受験生の目線
- 定員数からの観点
出題傾向
同志社大学と近畿大学の英語試験を比較すると、大きな違いがあります。
同志社大学の英語試験は3題構成で、長文読解2つと会話文問題1つから成り立っています。長文は約1,000語と長く、試験時間は100分で、問題形式はマーク式と記述式の両方が出題されます。
一方、近畿大学の英語試験は7題構成で、会話問題、中文空所補充問題、文法語法問題、同意文選択問題、語彙問題、整序問題、長文内容一致問題と多岐にわたります。試験時間は60分で、問題形式はマーク式のみです。
両大学とも時間がタイトですが、同志社大学は読解のスピード、近畿大学は知識をいかに早く出せるかが重要になります。
近畿大学の対策を全く行わず勝負してしまうと
- 60分という時間に慣れていない
- 知識問題で確実な得点が確保できない
などで不合格になってしまいます。
これは他の大学にも当てはまることなので、得意な入試傾向や問題が似ている大学を受験することが大事になってきます。
受験生の目線
国立大学や関関同立を目指す受験生の中には、東京や京都の有名大学の保険として受験する人も少なくありません。
特に関西では、京都大学や大阪大学の次の選択肢として同志社大学がよく挙がります。つまり、関関同立を志す受験生は、より難しい大学を目指す人たちとも競うことになるのです。
- うちの大学でこのくらいの点数が取れれば大阪大学に合格するだろうから、この生徒さんは合格しても入学しないかな
と予想しながら合格を出すこともあるのです。
定員数からの観点
大学には定員という上限があるのをご存知でしょうか。特に私立大学では、2016年から定員管理の厳格化が進み、入学者数の決定がより厳しくなりました。
この定員管理の厳格化とは、簡単に言えば、定められた人数を大幅に超えて学生を受け入れると、国からの助成金が出なくなるというものです。実は、国立大学だけでなく私立大学にも国から助成金が支給されているのです。
大学の規模によって異なりますが、数十億円という大きな金額になることもあります。そのため、この助成金がなくなると大学の運営も難しくなってしまうのです。
また、最近の入試で「補欠合格」が増えているのも、この定員管理の厳格化が大きく関係しています。補欠合格は、第一志望の大学に合格した学生が予想以上に多く、入学予定者が少なくなった場合の「保険」として使われているのです。
滑り止めを含め産近甲龍に落ちる受験生の特徴
【動画でもご覧いただけます!】
産近甲龍への合格を目指す受験生にとって、受験学年の8月末までに単語学習を十分に終えていることは非常に大切です。つまり、基礎知識を9月までにつけていないと落ちやすい状態だと考えてください。
9月以降は、基礎的な知識の習得や単純な暗記作業に時間を割くのは望ましくありません。ただし、一度覚えた内容を忘れないよう、定期的に復習することは必要不可欠です。
9月までに基礎を終えられるようにスケジュールを
9月からは受験の後半期に入ります。この時期は過去問題の演習とその前後の学習に時間を費やすことになり、知識を使う機会が増えていきます。ここで基礎的な学習に時間を取られてしまうと、全体的な学習計画に遅れが生じかねません。
このような状況に陥る主な理由は、受験までの学習計画の全体像が把握できていないことです。逆に言えば、合格に近づいている受験生は、目標から逆算して計画を立てることができているといえるでしょう。
受験生は、自分の学習進度を確認し、計画的に勉強を進めていくことが大切です。そうすることで、本番の試験に向けて効率的に準備を進めることができるはずです。
もし、不安に感じることがあれば、ぜひ相談してください!お子さんのスケジュールを合格から逆算してご提案いたします!
国立・関関同立志望者が産近甲龍を滑り止めにする際のポイント
国立、または関関同立を志望する受験生にとって、適切な滑り止めを設定することで、受験のリスクを軽減し、より安定した進路選択が可能になります。
ここでは、滑り止めに関する知っておきたいポイントを紹介します。
- 滑り止めの大学を併願するメリット
- 滑り止めの大学を併願するデメリット
- 併願校はどう選ぶ?
滑り止めの大学を併願するメリット
滑り止めの大学を併願することには、以下のメリットがあります。
- 心理的な安心感が得られる
- 受験の経験を積むことができる
- 進路の選択肢が広がる
- 大学選びの視野が広がる
- 合格可能性が高まる
要するに、滑り止めを併願することで、受験生は精神的な余裕を持ちつつ、より多くの可能性を探ることができるのです。
滑り止めの大学を併願するデメリット
一方で、滑り止めの大学を併願することにはデメリットも存在します。
- 受験費用が増加する
- 受験スケジュールがタイトになる
- 勉強の範囲が広がり、負担が増える
- 本命の大学への集中力が分散する
- 合格した場合の進路選択に迷いが生じる
滑り止めは「保険」の役割です。あくまで第一志望合格を目指しつつ、万が一の場合の選択肢として考えるべきでしょう。
もちろん、産近甲龍を滑り止めにすることは場合によっては有効な戦略です。実際、併願校を選ぶポイントを考えると明白になります。
併願校はどう選ぶ?
併願校を選ぶ際は、以下の点を考えることがポイントです。
- 受験科目が同じ大学を選ぶ
- そもそも学びたい内容と一致している大学を選ぶ
- 関関同立と被らない日程で選ぶ
- 合格できる確率が高いところを選ぶ
- 連続して移動しなくてもいいところを選ぶ
基本は、自分の学力や興味、受験の全体的な戦略を考慮しながら、バランスの取れた併願校選びを心がけることが大切です。
ただ、この点を踏まえると、結果として国立大学や関関同立の併願におすすめの大学は、産近甲龍となるわけです。そのため、本稿でお伝えしたとおり、併願に産近甲龍が挙げられやすいといえます。
詳しくは、下記ページもご覧ください。
関連記事:関関同立の併願校を何となく選ぶのはNG|滑り止めのメリットや選び方
まとめ:単純に偏差値だけで判断するのは危険!
国公立大学や関関同立を志望する受験生にとって、産近甲龍は一般的に滑り止め候補として考えられます。しかし、単純に偏差値だけで判断するのは危険です。
産近甲龍の入試も油断できない難しさがあり、出題傾向や受験生の目線、定員管理の厳格化など、様々な要素を考慮する必要があります。適切な併願校選びのためには、受験科目の一致や学びたい内容、試験日程などを考慮しましょう。
より詳細な受験戦略や個別のアドバイスが必要な方は、マナビズムにお問い合わせください。関関同立専門の指導はもちろん、国公立志望者の滑り止めとして、産近甲龍の受験対策にも対応しています!