浪人は恥ずかしいと思う必要なし!知ってほしい事実や成功のコツを解説

更新日: (公開日: COLUMN

現役時代に一生懸命勉強しても、志望校合格に届かない人もいます。

そして、志望校進学を強く望んでいた場合、浪人して再チャレンジしたいと思う人は多いでしょう。

しかし、周囲の目が気になる、浪人してまた不合格になるのは嫌だ、など恥ずかしい思いをしたくないと悩んでいる人もいるかもしれません。

「恥ずかしい」という点で浪人を悩んでいる人は、ぜひ本記事を読んでみてください

恥ずかしいと思わなくてよい理由をはじめ、浪人を前向きに検討できる情報をお届けします。

浪人は恥ずかしいかもと感じる人に考えてほしいこと

浪人に対して、周囲は「受験に失敗した」というイメージを持つ場合が多いため、恥ずかしいと感じる人も少なくありません

しかし、浪人が恥ずかしいと感じる必要は一切なく、大学受験の失敗は、人によってさまざまな理由があります。

一年で学力が届かなかった理由のなかにも、部活や習い事で忙しく勉強時間が確保できなかったというケースや、苦手科目がどうしても克服できなかったという人もいるでしょう。

そして、志望校に受からなかったとき、「どうしても行きたい理由があるから、もう一度挑戦したい」という気持ちは、とても素晴らしい決意だと思います。

志望校に進学したい気持ちが強く、もう一年頑張る覚悟がある人にとって、浪人は決して恥ずかしい選択ではありませんから、自信を持って挑戦してください。

「浪人は恥ずかしい」と気にしないでよい理由

浪人が恥ずかしいと感じている人に、気にしないでよい理由をお伝えします。

  • 合格者のうち5人に1人は浪人生だから
  • 志望校絵進学したい強い意志があるから
  • 就職に大きな影響はないから

合格者のうち5人に1人は浪人生だから

文部科学省がまとめた学校基本調査を参考にすると、2022年度の大学入学者数は635,156人で、現役生を除く19歳以上の人は120,469人でした。

割合で計算すると、19歳以上の入学者は全体の約19%です。

そのため、大学入学者のうち、約5人に1人は19歳以上という計算になります。

19歳以上のなかには、社会人経験を経て大学進学を目指しているケースも考えられるため、浪人生に該当しない人もいるかもしれません。

しかし、5人に1人程度の割合で現役生ではない学生がいると考えると、浪人を過度に気にする必要はありませんから、安心してください。

志望校へ進学したい強い意志があるから

もう一年頑張って、絶対に志望校へ進学したいという強い意志を持つのは、全く恥ずかしいことではありません

たとえば、自分の学力と差がある難関大学を志望校に設定していた人もいるでしょう。

差の大きさによっては、現役中に一生懸命勉強しても学力が届かないケースもあります。

それでも、将来の目標や就職などを考えてハードルが高い志望校を目指すのは、悪い判断ではありません。

現役中は不合格になってしまっても、志望校に入学したいという強い覚悟があれば、浪人は前向きな決断であるといえますから、胸を張って挑戦してください。

就職に大きな影響はないから

特に、一浪や二浪の場合、就職に大きな影響はないため、恥ずかしいという気持ちや周囲に気後れする必要はありません

一般的な企業では、二浪までの人は新卒と同様に迎え入れています。

面接時に「自分だけ年上だ」「浪人がマイナスの要素になってしまうかも」と心配しなくて大丈夫ですから、安心してください。

また、二浪までであれば、面接の際、浪人に関する質問をされるケースも少ないです。

万が一、質問された場合には、浪人したからこそ得られた経験を用意しておくと、プラスの印象を与えられるでしょう。

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「浪人は恥ずかしい」と感じる人に知ってほしい事実

事実、浪人生は珍しいものではないため、恥ずかしく思う必要はありません

この項目では、浪人生の実情について紹介します。

  • 男女別の浪人割合
  • 多浪している人の割合
  • 難関校の場合は浪人率がぐっと上がる

男女別の浪人割合

男女別の大学入学者数から、性別に分けた浪人割合を見てみましょう。

  • 男性の浪人割合:約22%
  • 女性の浪人割合:約15%

2022年度の学校基本調査では、男性の浪人割合の方が7%ほど高い結果になりました。

男性の場合、結婚や子育てなどを想定したライフステージの変化があっても生涯を通して働き続けるケースが多いため、難関大学にチャレンジする人が多いのかもしれません。

一方、女性は出産・育児などのライフステージで休業するケースも多く、浪人で難関大学を目指すよりも早く進学・就職してキャリア形成したいと考える人もいるでしょう。

多浪している人の割合

続いて、浪人の年数ごとに割合を紹介します。

  • 一浪:約78%
  • 二浪:約12%
  • 三浪:約4%

データを見るとわかる通り、大学進学者のうち浪人生のほとんどが一浪という結果でした。

二浪以降は数値が大きく下がります。

結果から、多くの浪人生は一浪までで進路を決定しているといえます。

難関校の場合は浪人率がぐっと上がる

東京一工や早慶上智、医学部など難関レベルの志望校を目指す場合、浪人率はぐっと上がり、40%ほどになるといわれています。

難関大学を志望する浪人生は、進学したい動機や行動力を強く持っている人が多いためでしょう。

また、色々なデータを調べると、難関大学のなかには、現役生より浪人生の方が成功率は高い傾向も見受けられます。

難関大学合格には多くの勉強時間が必要で、ある程度浪人を想定した上で目指している受験生も多いかもしれません。

「浪人は恥ずかしい」という気持ちをなくす方法

浪人を恥ずかしいと感じながら受験に臨むと、勉強のやる気が低下してしまうかもしれません。

浪人する決意を固めたら、恥ずかしいという気持ちをなくして受験勉強に集中しましょう。

恥ずかしいという気持ちがなかなか消せないという人は、下記の方法を実践してみてください。

  • 恥ずかしいと感じる理由を考える
  • 勉強に集中する
  • 浪人した理由を再確認する
  • 将来について考える
  • 志望校のレベルを上げる

恥ずかしいと感じる理由を考える

まず、なぜ自分は浪人を恥ずかしいと感じているのか考えてみてください。

周りの目が気になったり、先に大学進学した友人に劣っていたと感じたりして恥ずかしく感じている人もいるでしょう。

自分にとって恥ずかしいと感じる理由がわかったら、解消するための対策をするのがおすすめです。

たとえば、周りの目が気になる人は、できる限り人との接点を作らないで過ごします。

親戚の集まりで「浪人したんだって?」と聞かれて嫌な気持ちになる可能性がある場合は、行くのをやめるのもひとつです。

恥ずかしいと感じてしまう場面にならない過ごし方をして、前向きな気持ちにコントロールするのが大切です。

勉強に集中する

浪人は恥ずかしいという気持ちを打ち消すためには、勉強に集中しましょう。

モチベーションを維持し、勉強に集中していれば、浪人が恥ずかしいと考える時間はなくなります。

また、勉強を続けて学力向上できると、喜びや達成感が生まれるため、次第に恥ずかしいという気持ちも薄まっていくはずです。

浪人生活が順調に進むよう努力すると、周りの目は気にならなくなりますから、今やるべき勉強に集中するのがおすすめです。

浪人した理由を再確認する

「なぜ今、浪人しているのか」を思い出してください。

なぜ志望校を目指しているのか、大学で何を学びたいのかを思い出せば、今頑張っている意味がわかるはずです。

浪人してまで目指したい進路があったら、恥ずかしいと思う必要も暇もないでしょう。

周りの目を気にする必要は一切ありませんから、自分の目指す目標に向かって一生懸命頑張ってください。

将来について考える

将来について考える時間を作りましょう。

浪人生活は、もう一度志望校を目指せるチャンスであると同時に、将来をゆっくり考えられる時間でもあります。

大学に入ったら何がしたいか、将来のために必要な経験はあるかなどを考えておくと、入学してから充実したキャンパスライフを送れます。

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志望校のレベルを上げる

もしも「浪人してまで志望する大学かな」と、受験校に対して恥ずかしさを感じている場合には、レベルを上げる検討もしてみましょう。

しかし、この方法は一定の条件が揃っていないと難しい挑戦です。

  • 現役よりも確実に学力向上している
  • 入試科目の傾向が同じ
  • 新しい志望校に行きたいと強く思える理由がある

まず、現役よりも確実に学力向上している点が大切な条件です。

浪人生のなかで成績が上がる割合は、約2割といわれるほど難しいとされるため、「確実に学力向上している」という結果がなければリスクは高いですから、注意してください。

また、一年で入試対策を整えるという点から、これまでの志望校と出題傾向が似ている大学が理想的です。

そして、やる気が維持できないと成功率は下がってしまうため、強い動機がある志望校を見つけましょう。

【関連記事】

浪人して志望校を上げるのは難しい?メリットやデメリット・注意点を確認しよう

浪人して失敗するのが恥ずかしい人に教えたい成功のコツ

なかには、浪人したのに失敗するのが恥ずかしいという人もいるでしょう。

この項目では、浪人に失敗しないためのコツを紹介します。

  • 浪人した原因を分析する
  • 志望校を再検討する
  • 志望校と学力の差を確認する
  • 1日10時間の勉強時間を目標にする
  • スケジュールを立てて規則正しい生活にする
  • 予備校・塾に通う
  • スキマ時間に勉強するクセをつける
  • 息抜きする時間も大切にする

浪人した原因を分析する

浪人生活を成功させるために、現役時代の失敗を分析するのが大切です。

なぜ入試で不合格になってしまったのか、原因を探してみてください。

  • 苦手科目を克服できなかった
  • 勉強量が足りなかった
  • 志望校の過去問演習が不足していた
  • 模試の経験が少なく試験の雰囲気に押されてしまった

失敗の原因を解消できれば、志望校合格の可能性は高まります。

逆に、原因がわからないまま浪人生活を過ごすと、現役時代と同じ失敗を繰り返してしまうかもしれません。

そのため、まずは現役時代に失敗した原因を分析して、浪人中の勉強に活かしましょう。

志望校を再検討する

続いて、志望校を再検討します。

もし、今回の浪人で必ず大学進学したいと考えているのであれば、確実に合格できる学校の受験を検討してください。

また、現時点で学力と志望校に大きな差がある場合には、不合格だった場合にもう一度浪人するのか否かという点まで考えておくとよいでしょう。

志望校と学力の差を確認する

現時点の学力と志望校の差を確認して、どれくらいの勉強量が必要か把握してください。

前回の模試や入試の結果を見て、本番までにどれくらい点数を上げる必要があるのか具体的に分析しましょう。

特にどの科目に力を入れた方がいいのかがわかると、勉強すべき内容が定まり、スケジュールに反映できます。

得意不得意を把握しながら時間配分して、効率的な学力向上を目指してください。

1日10時間の勉強時間を目標にする

浪人したら、1日10時間は勉強するのを目標にしてください。

現役時代と違い、授業や部活動などはないため、多くの時間を勉強に充てられます。

大学受験は一問の差が合否を分ける可能性もありますから、悔いが残らないようにできる限りの時間を勉強に充てるつもりで臨みましょう。

もし、現役時代に十分な学習習慣がついておらず、長時間の勉強が難しいという場合には、徐々に時間を伸ばしていってください。

遅くてもGW頃までに10時間の勉強習慣がつくのを目指しましょう。

スケジュールを立てて規則正しい生活にする

浪人生活は、スケジュールを立てて規則正しく過ごしてください。

高校生活がない浪人生は、生活リズムが崩れる人も多いです。

しかし、生活リズムが安定していないと、集中力が低下したり十分な勉強時間が確保できなかったりというデメリットが生まれます。

そのため、1日のスケジュールを決めてルーティン化するのがおすすめです。

早寝早起きの習慣は、午前中から集中力が必要となる入試本番に向けても大きなメリットになります。

予備校・塾に通う

浪人の成功率を上げるためには、効率的な勉強が大変重要です。

そして、学力や志望校に応じた勉強は、予備校・塾に通うと効率的です。

大学受験に関する長年の経験と知識を持った講師やスタッフが全力でサポートしてくれるため、勉強に集中できる環境が整います。

また、最新の入試情報や模試の案内などの情報もスムーズに入手しやすくなります。

「今年で受験を終わらせたい」と強く願う浪人生は、予備校や塾のサポートを受けましょう。

浪人生の志望校合格をサポートするマナビズム

マナビズムでは、浪人生向けのコースを用意して効率的な勉強をサポートしています。

映像授業と個別指導に加え、自習時間の多い浪人生へ向けた参考書学習に力を入れています。

生徒一人ひとりに専属の自習コンサルタントがつき、週に1回の個別指導が実施されるため、受験勉強の些細な疑問や不安も抱え込む心配はありません。

志望校対策の効率的な勉強法や学習計画を提案して、最短コースで合格できる道標を提案いたします。

随時、浪人生説明会を実施していますので、お気軽にお申し込みください。

浪人生コースの詳細はこちら

スキマ時間に勉強するクセをつける

学力向上は、勉強の積み重ねが大切です。

勉強は、長時間机に座って取り組むだけでなく、スキマ時間も学習できるチャンスだと思ってください。

たとえば、予備校や塾で電車を利用する人は、通学中も勉強しましょう。

ほかにも、食後や寝る前のちょっとした時間も有効活用できます。

大学入試では、一問の差が合否を分ける可能性も大いにありますから、ひとつでも多くの知識を習得するために努力しましょう。

息抜きする時間も大切にする

最後に、勉強の合間に取る休憩や休息日など、息抜きする時間も大切にしてください。

浪人生活は現役時代から続く長い受験期間になりますから、根を詰めすぎると心身ともに疲れてやる気の低下につながる可能性があります。

そのため、年間計画や日々のスケジュールに予め余裕を持たせておくのがおすすめです。

  • 1時間勉強したら10分休憩する
  • 寝る前の1時間は趣味や好きなことに使う
  • 1ヶ月に1日は完全に勉強しない日を作る

スケジュール上で休憩や休息日を想定していないと、休んだ分が計画の遅れにつながる可能性もあり、焦りにつながってしまうかもしれません。

事前に息抜きを想定したスケジュールにして、安心してリラックスできる環境を整えましょう。

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浪人を恥ずかしいと感じる人が知りたいQ&A

最後に、浪人を恥ずかしいと感じる人が知りたいQ&Aをまとめました。

  • 浪人生がやってはいけないことは?
  • 浪人生は受験生の何割?
  • なぜ浪人が減ったのか?
  • 浪人生の割合が多い大学はどこですか?
  • 浪人生は何が辛い?
  • 東大は最高で何浪?

浪人生がやってはいけないことは?

まず、浪人スタート時にやらないでほしい行動は、「4月から本気を出す」です。一般的な予備校や塾は、4月からカリキュラムがスタートします。しかし、浪人は前回の受験が終了した時点から始まっています。予備校・塾が始まる4月までを準備期間だと思って、2月3月をのんびり過ごすのは大変もったいないです。浪人決定時から本気で勉強を始めてください。

【関連記事】

浪人生が絶対にやってはいけないこと5選〈マナビズムYouTube校〉vol.95

浪人生は受験生の何割?

高3の受験生のうち、浪人する割合は1割程度といわれています。そして、大学生のうち浪人を経験した人は2割程度です。大学へ進学したら、学生の5人に1人は浪人経験者という計算になるため、あまり珍しくはなく、周囲に気まずさや恥ずかしさを感じる必要はありません。

なぜ浪人が減ったのか?

浪人が減った理由として考えられるものは、少子化による18歳未満の減少と、大学増加にあわせて定員が増えたという点です。受験者が減り、定員数は増えたため、浪人になる人が減少したと考えられます。また、感染症拡大や物価上昇による経済状況の悪化で、浪人を断念したという人もいるでしょう。

浪人生の割合が多い大学はどこですか?

浪人生の割合が多いのは、東京一工や早慶上智、医学部など難関レベルの大学です。浪人率は大学全体で見ると20%程度ですが、難関レベルは40%ほどまで上がるケースもあります。難関大学は現役の一年間で合格するのが難しく、受験生は進学したい強い動機を持っている人が多いため、浪人率も高くなると考えられます。

浪人生は何が辛い?

浪人生は、一年間を勉強に費やすのが辛いといえます。先に大学進学している友人は受験が終わり、キャンパスライフを楽しんでいるなか、自分はまだ勉強中心の生活をしなくてはいけません。趣味や遊びを楽しむ時間も我慢する生活が続くため、辛いと感じる人は多いでしょう。ストレスをため込み過ぎないように、適度な息抜きをして、前向きに勉強を続ける工夫が必要です。

東大は最高で何浪?

公式なデータは得られていませんが、東大に12浪して入学したという話がありました。東大は難関大学であるため、浪人率は高い傾向にあります。しかし、就職を考えた場合、3浪以上になると新卒扱いではなくなるケースが多いため、不利になるかもしれません。そのため、多浪する場合には十分検討した上で決断してください。

まとめ

大学に進学したら5人に1人程度は浪人経験者であるため、決して珍しくはなく、恥ずかしいと思う必要もありません

絶対に進学したい志望校があり、浪人を決断したら、ぜひ胸を張って前向きに過ごしてください。

一年頑張った後に「浪人してよかった」と思えるよう、成功のコツを実践して合格の可能性をアップさせましょう。

予備校や塾に通って集中できる受験環境を整えたい人は、一度マナビズムまでご相談ください。

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