【厳選8選】数学の大学受験対策おすすめ参考書
更新日: (公開日: ) MATHEMATICS-HUMANITIES
はじめに
この記事は数多ある数学の参考書の中で、特におすすめしたい参考書8冊についての概要、比較、特徴などを紹介する記事となっています!
一般的に数学に苦手意識を持つ生徒は多いですが、
- 学校の授業が理解できないため参考書を使って勉強したいが、どの参考書を選べばよいかわからない
- この参考書を使い続けて自分の志望校の入試問題レベルに届くのかどうかわからない
- 今使っている参考書は易しいレベルのはずなのに、理解できないところが多い
など様々な数学の参考書に関する悩みはあると思います。
本記事では、数学の参考書に関する悩みやおすすめの参考書についての紹介をしていきたいと思います!
各参考書の特徴・対象レベル
単語帳 | 高校基礎 | センター | 私大標準 | 私大難関 | 私大最難関 | ||||||
白チャート | |||||||||||
やさしい高校数学 | |||||||||||
初めから始める数学 | |||||||||||
黄チャート | |||||||||||
基礎問題精講 | |||||||||||
合格る計算 | |||||||||||
青チャート | |||||||||||
赤チャート |
白チャート
- 収録問題数:ⅠA→913題/ⅡB→1116題/Ⅲ→743題
- 使用時期:入試初期~入試中期
- おすすめ度:星5
白チャートの概要
白チャートは、正式名称を「チャート式 解法と演習数学」といいます。
センター試験レベルや日東駒専や産近甲龍などの中堅私立大学レベルをカバーしている参考書となっています。
そのため、教科書や定期試験レベルの問題から入試の基礎レベルへの橋渡しとなることを期待できます。
つまり学校の授業についていけなくなった人や定期テスト対策におすすめの1冊です!
白チャートのメリット
- 見やすいレイアウト(例題と解法が見開き1ページに記載されている)
- 丁寧な解説
白チャートのデメリット
- 教科書や学校の定期試験レベルなどの易しいレベルに対応したものであるため 入試に対応できない
- 問題数が膨大である
「白チャートの使い方」の詳細はこちら!
購入ページ:「白チャート」
やさしい高校数学
- 分量:ⅠA→612ページ/ⅡB→936ページ/Ⅲ→721ページ
- 使用時期:入試初期~入試中期
- おすすめ度:星5
やさしい高校数学の概要
「やさしい数学」は高校数学の入門書と位置づけられています。
この参考書の大きな特徴として、語り口調で書かれていることから親しみやすいということが挙げられます。
したがって、初めて高校数学を学ぶ人や高校の授業についていけなくなってしまった人のやり直しとしておすすめの参考書となっています。
やさしい高校数学のメリット
- 語り口調で書かれているため親しみやすい
- イラストや図が多用されていて視覚的に理解しやすい
やさしい高校数学のデメリット
- 実際のテストで書く答案としては必要以上に丁寧である
- この1冊のみでは受験数学に必要な知識を網羅することができない
- 問題数が十分ではない
「やさしい高校数学」の使い方の詳細はコチラ!
購入ページ:「やさしい高校数学」
初めから始める数学
「初めから始める数学」の使い方はコチラ!
- 分量:Ⅰ・A・Ⅱ・Bはそれぞれ40題~50題程度
- 使用時期:入試初期~入試中期
- おすすめ度:星5
初めから始める数学の概要
通称「はじはじ」と呼ばれるこの参考書は、マセマ出版の有名な参考書です。
基本的には講義をメインとしたスタイルのため、解説・講義に分量を割いているゆえに問題量は少ないものとなっています。
前出の「やさしい高校数学」と同様に語り口調で書かれていることも特徴の1つです。
初めから始める数学のメリット
- 語り口調で書かれているため親しみやすい
- 問題数が少ないため重点だけを徹底的に演習できる
初めから始める数学のデメリット
- 講義形式が長いため、「分かった気」になってしまう可能性が高い
- 問題演習量が少ないため経験値を高めることには向いていない
購入ページ:初めから始める数学
黄チャート
「黄チャート」の使い方はコチラ!
- 問題数:ⅠA→837題/ⅡB→1160題/Ⅲ→739題
- 使用時期:入試中期~入試本番
- おすすめ度:星4
黄チャートの概要
黄チャートは、正式名称を「チャート式 解法と演習数学」といいます。
日東駒専や産近甲龍などの中堅私立大学からMARCHや関関同立などの難関私立大学文系と国公立大学文系レベルをカバーしている参考書となっています。
そのため、教科書や定期試験レベルの問題から入試の基礎レベルへの橋渡しとなることを期待できます。
入試基礎レベルを固めたい受験生におすすめの1冊です。
黄チャートのメリット
- 豊富な問題量
- 見やすいレイアウト
黄チャートのデメリット
- 問題数が多すぎるため1題に時間をかけすぎると終わらなくなってしまう
- 基本的な公式や解法などについての記述は省略されているため高校数学初学者には向かない
購入ページ:黃チャート
基礎問題精講
- 問題数(例題+練習問題):ⅠA→270題/ⅡB→334題/Ⅲ→250題
- 使用時期:入試中期~入試本番
- おすすめ度:星4
基礎問題精講の概要
この参考書は「基礎はできるけれど、応用になると全く歯が立たない…」「教科書の問題は出来るけど、実践系の問題は苦手…」と感じている人におすすめの問題集となっています。
問題レベルとしては、教科書の章末問題~入試基礎レベルです。
この参考書に取り組むことで、教科書レベルと入試問題の架け橋となることが期待できるでしょう。
基礎問題精講のメリット
- 全問に「この問題を解くためには何が分かっていなければいけないのか」というポイントが「精講」としてまとめられている
- 例題に対し少し応用した演習問題に取り組むことで無理なくステップアップができる
基礎問題精講のデメリット
- 問題集がメインのため、解説が丁寧ではない部分がある
- 問題数が少ない
「数学 基礎問題精講」の使い方はコチラ!
購入ページ:数学 基礎問題精講
合格る計算
- 問題数:ⅠAⅡB89項目(約200題)/Ⅲ138題
- 使用時期:入試中期~入試本番
- おすすめ度:星5
合格る計算の概要
「合格る計算」は、制限時間がある入試で使える計算のテクニックを無駄なく習得することができる参考書となっています。
インプットした解法パターンを即座に思い出し、得点につなげるための演習を積むことができます。
各テーマごとに「例題」を通して計算のコツが丁寧に解説されており、類題演習を通して計算力を定着させることができます。
「正しい方法」とともにムダの多い、つい受験生がやってしまいがちな方法も紹介されています。
比較することで違いがハッキリわかるようになっています。
「ここがツボ!」で示されたポイントを「重要ポイントチェック」でスピーディーに確認することができるようになっています。
合格る計算のメリット
- 受験生がやってしまいがちな「よくある間違い」を提示したうえで効率の良い時方を説明している
- 問題数が適切である
合格る計算のデメリット
- 解法のテクニックは説明されているが、基礎の公式などについては言及されていないことが多い
- インプットの部分が多いのでアウトプットできるところが十分にない
「合格る計算数学」の使い方はコチラ!
購入ページ:合格る計算数学
青チャート
- 問題数:ⅠA:918題/ⅡB:1147題/Ⅲ:841題
- 使用時期:入試中期~入試本番
- おすすめ度:星3
青チャートの概要
青チャートは、正式名称を「チャート式 基礎からの数学」といいます。
MARCHや関関同立などの難関私立大学理系と国公立大学理系、さらには東大・京大などの最難関レベルをカバーしている参考書となっています。
そのため、関関同立やMARCH文系志望者であっても「数学が得意科目である」や「数学で稼ぎたい」と考えている人は
前出の黄チャートではなく今から説明する青チャートを使っても効果的な演習ができると考えられます。
逆に、関関同立やMARCH理系を志望する人であっても
青チャートレベルの問題を難しいと感じる場合は、今までに登場した白チャートや黄チャートなどの易しい問題からスタートすることをおすすめします。
青チャートのメリット
- 分かりやすいレイアウト
- 豊富な問題数
青チャートのデメリット
- 解説が簡易的である
- 問題数が多いため、こなすことだけに気を取られがちになってしまう可能性がある
青チャートの使い方の詳細はコチラ!
購入ページ:青チャート
赤チャート
- 問題数:ⅠA→1071題/ⅡB→1392題/Ⅲ→1053題
- 使用時期:入試中期~入試本番
- おすすめ度:星3
赤チャートの概要
赤チャートは、正式名称を「チャート式 数学シリーズ」といいます。
東大や京大、さらには国公立大学医学部医学科や難関私立医科大学医学科を志望する受験生の中でも特に「数学が得意、好き」と感じている人におすすめできる参考書となっています。
だからといって、最難関大学・学部を志望する受験生が全員取り組まなくてはならないということはありません。
そのため、該当する受験生は非常に少ないと考えられます。
赤チャートのメリット
- 最難関大学で出題されるレベルの問題について解説されている
- 豊富な問題数
赤チャートのデメリット
- 解説が簡易的である
- 対象となる受験生はごくわずかのため、多くの受験生にとってはオーバーワークとなってしまう可能性が高い
赤チャートの使い方の詳細はコチラ!
購入ページ:赤チャート
数学の参考書の取り組み方
ここまで8冊の数学参考書を紹介してきましたが、正しいやり方で取り組まないと最大限の効果を発揮することができません。
ここでは、数学の参考書に対する正しい取り組み方について説明します。
①例題に取り組み全体像をつかむ
まず初めに、例題のみに取り組みましょう。
前出の参考書らには非常に膨大な量の問題が掲載されています。
したがって、前から順番に全ての問題に取り組んでいては、時間がかかりすぎてしまいます。
チャート式の場合、練習問題やEXERCISE、総合問題など参考書の隅々まで取り組みたくなりますが
入試までに何周も繰り返し取り組むことが力をつけるために最も重要であるため、まずは例題に取り組み
解法が即座に浮かばない場合はすぐに下の解説を読むなどして特に1周目は全体像をつかむことを重視しましょう。
②解法パターンの理解型暗記をする
特に講義系といわれる解説が豊富な参考書に取り組む目的は、大学入試で頻出の根底の考え方や解法パターンをインプットすることです。
しかし、全てを丸暗記していては類題が出題されたときに応用することができなくなってしまいます。
この事態が起こってしまう理由として「問題に対しての解答の流れをただただ暗記しているから」といったことが挙げられます。
このような事態を避けるためには、解説の一文一文を丁寧に理解することが大切になってきます。
もしこの解説を読んでも分からないところがある場合、学校の教科書や今自分が取り組んでいるものよりも易しい参考書の該当箇所を見直して、理解の穴を作らないように注意しましょう。
③何度も繰り返し取り組む
解法パターンを身につけ、解答の一連の流れが理解できたら例題を何度も繰り返しましょう。前述したように参考書に取り組む目的は大学入試で頻出の根底の考え方や解法パターンをインプットすることです。
インプット(暗記)のためには、周回することが最も重要だからです。
前出のチャート式には多くの問題が掲載されているため、例題のみに絞りスピード・繰り返す回数にこだわることが大切です。
繰り返す回数が増えるにつれてスピードが上がり、理解が深まっていく状態を実感できるまで根気強く続けましょう。
まとめ
ここまで8冊の数学の参考書を紹介してきました。
しかし、受験勉強を進めるうえで自分の志望校のレベルや現時点での実力に応じて正しいタイミングで適切な参考書を使用しないと学力は伸びませんし、成績も上がりません。
上記の参考記事を有意義に活用して今の自分に必要な参考書を選んで勉強するようにしましょう。