現代文読解力の開発講座の効果的な使い方
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現代文読解力の開発講座
現代文読解力の開発講座の概要と使用目的
小手先のテクニックに頼らない真の「読解力」を開発する
「現代文読解力の開発講座」では主に私大の過去問を用いて、文章の「読み方」・「解き方」を学んでいきます。
タイトルに「読解力の開発講座」とある通り、読解に重点が置かれています。
もちろん設問の解説もありますが、読解の解説に比べると簡素なものとなっており、「解き方」よりは「読み方」の習得に向いています。
現代文読解力の開発講座の具体的な内容
全10題は全て評論文、中堅~難関レベルの私大の過去問で構成されています。
本文が第一段落から流れに沿って丁寧に解説されており、全ての問題の要約も掲載されています。
本文の内容を丁寧に解説しつつ、「読み方」・「解き方」が<Point>として別枠でまとめられており学習しやすくなっています。
収録されているのは古い問題ばかりですが、傾向対策ではなく純粋な読解力の養成を目的としているため心配する必要はありません。
この参考書で習う方法論はオーソドックスなものであり、他の問題集や参考書に接続しやすい参考書と言えます。
現代文読解力の開発講座の具体的な使い方
1.第一問から順に積み上げていくような解説になっているため、問題は前から順に取り組みましょう。
2.1週目でどのように読み解くかを学び、2周目以降は参考書と同じ方法で読み解けているかを確認しましょう。
その際、別枠でまとめられた<Point>を意識できているかどうかを確認しましょう。(3周取り組むのが望ましい)
3. 「読み方」・「解き方」を学ぶインプットの参考書なので、最低でも3周は繰り返しましょう。
4.全問題に付されている要約問題は必ずやるようにしてください。
難しければ、1周目は飛ばし、2周目から要約問題に取り組みましょう。
現代文読解力の開発講座の内容の注意点
読解力の開発に主眼が置かれており説明が充実している反面、解説が非常に長くなっています。
「現代文が苦手でどうしようもない」・「文章が全然読めないのでなんとかしたい」といったレベルの場合、そもそも解説を読みこなすことが厳しいと思われます。
評判の良い参考書ですが、現代文が苦手な生徒が最初に取り組む一冊としては不向きと言えるでしょう。