中谷の世界史論述練習帳-合格点への最短距離の効果的な使い方
更新日: (公開日: ) WORLD-HISTORY
中谷の世界史論述練習帳-合格点への最短距離
中谷の世界史論述練習帳-合格点への最短距離の概要と使用目的
この参考書は世界史の論述問題を解けるようになることを目的に使用していくべき参考書です。
早稲田大学や慶應大学、上智大学などの極めて難易度の高い論述問題が出題される大学を受験する人が使用していくとよいでしょう。
論述問題対策の参考書ですので、そういった問題が出題される可能性の低い、関関同立やMARCHなどの大学の合格を第一に考えている受験生はほとんど取り組む必要がありません。
中谷の世界史論述練習帳-合格点への最短距離の具体的な内容
この参考書は世界史が苦手な人には不向きな参考書です。
といいますのも、内容の進め方が歴史の時代順や各国別ではなく、論述の書き方別に記載されているからです。(ある出来事の歴史的意義、原因・結果・影響、説明などのテーマ別であるということです。)
そのため、最初の問題から、19世紀の出来事についての歴史的意義が問われたりします。
「ナビゲーター世界史B」や「詳説世界史B」で基本的な流れ、歴史事象等の知識を頭にしっかりと入れていないと、この参考書を一通りこなしていくのは難しいといえます。
そして、本書の内容ですが、長きにわたって論述の答案を添削してきた著者が、受験生自身が自分の答案の良し悪しを判断する視点を持つには一体どうすれば良いのかが具体的に示されてあります。
漫然と講師や学校の先生に添削を受けていたり、「詳説世界史論述問題集」などの論述問題集や模試の模範解答を暗記する、
「知識さえあれば論述は解ける」などと考えていてはなかなか点数につながらない事を教えてくれます。
また、この本で学んだ文章作成の技術は、小論文や大学入学後のレポートの作成にも役に立つと思われます。
中谷の世界史論述練習帳-合格点への最短距離の使い方
この参考書に取りかかる前に、まずは「ナビゲーター世界史B」や「詳説世界史B」で世界史全体の基本的な流れを把握しておきましょう。
そして、多くの歴史事象を整理してインプットしておかないと、この問題集を始めてもスムーズに回せずにいちいち歴史事象を覚え直していくといった非常に労力を使う羽目になります。
ですので、まずは世界史の学習を一通り終えておくべきです。
そういった学習、つまり知識の整理が出来ればこの参考書を始めていきましょう。
問題に取り組む際に意識しておいて欲しいことは、ただ論述の解答を暗記するのではなく、関連する事柄などをしっかり把握し、丁寧に読み進めていきましょう。
中谷の世界史論述練習帳-合格点への最短距離の注意点
論述問題向けの非常に難易度の高い参考書ですので、基礎的な知識はもちろんのこと、全体的に語句等を覚え、自身の世界史のレベルを上げてから取り組む必要があります。
センター試験で7~8割は最低でも取れるようにしておきましょう。
最後になりますが、問題の解答のみを覚えるのでなく、その語句に関連する人物や場所、事象を頭に入れ、どの部分が問われてもきちんと論述で答えられるようにしましょう。
必ず同じ問題が出題される訳ではありませんのでそこは注意しておくべきポイントです。