体系物理の効果的な使い方

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体系物理の効果的な使い方

 

体系物理

 

知る人ぞ知る古くからの名著!体系物理

 

概要は?

 

本書は古くからある名著だ。

2011年までは「新体系物理」という名で発売されていたが、2012年から新課程にも対応するべく改訂された。

その際に名前も変わり、本書「体系物理」という名になった。

参考書のカバーが一面オレンジでひときわ目立つのも本書の特徴だろう。

レベルとしては教科書の練習問題~国立の標準だ。

単元ごとや問題ごとの難易度のばらつきは大きいが、教科書の内容が理解できている人なら基礎固め~入試レベルへの良い懸け橋となるような問題集。

 

 

全てがオリジナル問題!?

 

なんといっても、この問題集の特徴は
「すべての問題が著者のオリジナルである」
というところにある。

 

かなり大胆な問題集ではあるが、著者の狙いを考えるとこういったオリジナル問題だけで構成するという切り口も素晴らしいアイデアである。

本書の狙い、すなわち著者が本書を通じて身に付けてほしい力は
名前の通り物理の「体系」を身に付けてほしいということだ。

こういったものは、丁寧に教科書や参考書を読む生徒であれば自ずと身に付く力であるが、昨今の生徒はとにかく問題を解きたがる生徒が非常に多い。

そういった生徒向けにぴったりの問題集と本書は言えるだろう。

 

すなわち簡潔にいうと、「問題を通じて物理とは何たるか」「どういう風に公式ができたのか」ということを学ぶことができるのだ。

 

こういう風に問題を通じて物理への理解力を深めていく問題集は現在本書の右に出るものはおそらくいない。

ゆえに本書はそういった「理解を深めるための問題」を著者がオリジナル問題として作成し、それのみで構成されているのだ。

まったく、非の打ちどころがない素晴らしい良書である。

 

 

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気になる評判は?

 

本書は隠れた名著という言葉がふさわしいだろう。

おそらく学校などで購入指定もしくは配布されなければ目にかかることなどない問題集と思われる。

が、そんなマイナーな本書もネットでの評判は著しく高く、昔は「京大御用達の1冊」とまで呼ばれたほどで、京大受験生も本書を最初の1冊に選ぶものが多い。

 

ただ、難点としては「解説が薄い」ということだろう。

 

問題の順番・質などには申し分ないのだが、解説がいかんせんざっくりとしており、少々独学でこなすには厳しいという人も多いようだ。

しかし、こういった難点をカバーしてくれる・補助してくれる人が周りにいれば本書はあなたにとって最良の1冊になるに違いない。

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