基礎古文 実践演習の効果的な使い方
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基礎古文 実践演習
基礎古文 実践演習の概要と使用目的
いきなりですが、受験生の皆さんは正しい勉強の仕方を知っていますか?
古文であれば、まず古文単語と文法事項をしっかりと覚えていく、いわゆるインプットの作業をしていかなければなりません。ここの作業に関しては、受験初期に完璧にするようにしてください。
このインプットの作業ができてから、読解問題など、いわゆるアウトプットの作業をします。
もちろん、このアウトプットの作業中インプットしたことが抜けていれば一度その単元に戻ってインプットし直してください。
このインプット→アウトプットの流れを意識するだけでも、勉強の効率が上がりますし、何より成績も上がることでしょう。
そして今回はアウトプットの参考書「基礎古文 実践演習」に注目したいと思います。
この参考書は先ほど説明した通りアウトプットを練習するために使います。
基礎古文 実践演習の具体的な内容
まず、この参考書は全29題収録されています。
過去に大学入試で出題された古文の良問を厳選して取り上げ、説話・随筆・物語・日記の問題に分け、やさしいものから難しいものへと配列しているので、自分のレベルに簡単にあわせることができます。
そして、古文読解に必要な文法の知識など、実際に問題を解きながら習得できるようになっています。また古文単語・文学史なども自然に身につく構成になっています。
別冊では、問題の解き方・読み方を丁寧に解説しています。通釈は一語一語忠実に逐語訳を行っているとともに、言外にある意味も丁寧に補っています。
この参考書のレベルとしては、基礎から入試レベルまであります。
基礎から段階的に実力がつくように編集されており、入試で合格点を取れるところまで視野に入れた問題構成になっているので、受験準備のための入門書としても最適の参考書といえるでしょう。
基礎古文 実践演習の使い方
1.一日一題問題を解くべし
問題数は全29題なので、約1か月で終わる計算になります。
毎日古文の文章に触れて、古文独特の感覚を養うようにしてください。
ちなみに、この参考書が終わった後は「標準古文 実践演習」がおすすめです。
基礎古文より少し問題のレベルが上がりますが、やっておいて損はない参考書です。
2.解いた後はきちんと解説を読むべし
問題を解いた後は、答え合わせはもちろんのこと解説までしっかりと見るようにしましょう。
特に、自分が間違えた問題は入念にチェックして、なぜ間違えたのか、どうしたら正解の答えを導けるようになるのかを考えるようにしましょう。
3.現代語訳も必ず見るべし
古文の学習において一番必要なことの一つに「現代語訳を確認する」というのがあります。
自分が解いていた時の訳と答えの訳には案外ズレがあるものです。
このズレは早く直さなければなりません。
答えの現代語訳を熟読して「ここはこうやって訳せばよかったのかー!」と気づければ、成績アップも目の前でしょう。
基礎古文 実践演習の注意点
古文がかなり得意で、基礎的な知識がある程度入っている受験生がいきなりこの参考書をやると、簡単すぎる恐れがあります。
ですので、古文に自信がある人は「標準古文 実践演習」や「中堅私大古文演習」、「古文上達 読解と演習56」などのアウトプットの参考書がおすすめです。
自分にあった参考書をやるようにしましょう。