トレーニングノートα古典文法の効果的な使い方
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1.トレーニングノートα古典文法の概要と使用目的
古文を攻略するためには、古典単語力・古典文法力・古典常識力、この3つの要素が必要不可欠になってきます。
この参考書では、3つの要素の中の古典文法力の向上を目指すことを重視しています。
そして、レベル的には基礎~発展レベルまで収録されているので、しっかりと段階を踏んで学力の向上を図ることができます。
文法とは、文章を作る上でのルールみたいなものなので、このルールを理解することによって、古文が圧倒的に読みやすくなります。
要するに、文法力の向上=古文解釈の向上にもなるわけです。
2.トレーニングノートα古典文法の具体的な内容
この参考書は見開き2ページの構成になっています。
そして、右ページは、上下2段の構成になっていて、上段は、必要な基礎知識を理解しやすく、覚えやすいように、イラストやまとめの表などを用いて解説されています。
下段は、上段の解説の理解に役立つ例文(口語付き)や参考記事を組み込ませています。
左ページは、右ページの知識を確認できる基本的な問題が短文で入っており、解答はすべて書き込み式になっています。
問題文には、すべて口語訳をつけ、学習しやすいように構成されています。
解答編は別冊とし、解答のほかに注意すべきことを「コーチ」としてまとめてあります。
3.トレーニングノートα古典文法の使い方
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1.問題を解くべし
この参考書はアウトプットですので、今までインプットしてきたことをここではきだすようにしてください。
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2.答え合わせをすべし
この答え合わせの作業の時、丸付けだけして一喜一憂してしまう受験生がかなりいます。
これでは、成績は伸びません。
しっかりと答え合わせした後、解説を読み、間違えたところを絶対に理解するようにしてください。
時々、わかっていないのに正解するときもあるので完璧な根拠をもった答え以外は、解説を読みましょう。
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3.現代語訳を熟読すべし
古典の勉強をするとき、最も重要な作業が現代語訳を熟読するということです。
古文は、省略の多い科目です。(主語が抜けているなど)
省略のせいで古文が読みにくくなっているわけです。この省略を突いてくる問題もたくさんあります。
省略をみなさんは見抜けていますか?見抜けていなければ、現代語訳を見てしっかりと補わなければなりません。
必ず、現代語訳を熟読して、自分の訳とズレがないか確認するようにしてください。
4.トレーニングノートα古典文法の注意点
この参考書は、書き込み式です。
一度やってしまうと、2回目はできません。
そして、問題数が少し少ない構成になっていますので、練習不足になってしまうかもしれません。
アウトプットは1冊を何周もするより、いろんな参考書をやったほうがいいので、おすすめの参考書を紹介しておきます。
[中堅私大古文演習]・[関関同立大古文]・[ステップアップノート30]などをやるといいでしょう。